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Oct 11, 2023

村田製作所、高出力、高周波アプリケーション向けのトランスを発表

村田製作所は、設計者が従来の巻線方法では不可能だった電力および周波数レベルを効率的に達成できる新しい巻線技術を使用した、高出力、高周波アプリケーション向けの新しいトランス技術を発表しました。

同社の特許取得済みの pdqb 巻線技術により、50 kHz もの高い周波数で動作できる最大 400 kW 以上の高周波変圧器の構築が可能になります。 pdqb 巻線技術は、従来の工法に伴う表皮効果や近接効果、その他の高周波損失を克服し、コンパクトな設置面積で効率的な (>99.5 %) ソリューションを実現します。 巻線技術には、動作電圧の向上や絶縁電圧の向上 (最大 10 kV) など、さらに多くの利点があります。 漏れインダクタンスは高度に制御可能であり、巻線間静電容量は低く、どちらもお客様の設計における性能を向上させます。 熱性能も向上し、ヒートシンクに関連するスペース要件やコストが不要になります。 各設計は、ムラタの変圧器の専門知識と独自のシミュレーション ソフトウェアを組み合わせて最適化できます。 Murata は、30 kW ~ 400 kW の定格電力で約 4 ~ 50 kHz で動作するカスタムの高出力高周波変圧器を設計できます。 変圧器は、必要に応じて複数の二次巻線を備えた巻数比 1:1 ~ 10:1 で設計でき、50 V ~ 1 kV の範囲の入力および出力電圧を処理できます。 100 kW の変圧器は、18 cm x 21 cm x 25 cm という超小型のパッケージ サイズに収まります。 村田製作所のグローバルプロダクトマネージャ、アンドレア・ポルティ氏はこのリリースについてコメントし、「一連の標準変圧器を発売するだけでなく、HPHFソリューションは村田製作所が特定の顧客要件を満たす、またはそれを超えるカスタマイズされたソリューションを提供できる技術能力を実際に示している。 」 pdqb 巻線技術を使用した変圧器は、eV/HeV 急速充電、鉄道 (車両と線路の両方)、再生可能エネルギー、スマート グリッド エネルギー分配、X 線や MRI システムなどの医療用途などの困難な用途に最適です。

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